【2024年1月情報】タイへ移住する際のビザ問題について

いざリタイヤメントなどでタイへ長期間移住するとなった場合、一番重要なのが「ビザをどうするか?」という問題です。

駐在で行かれる方は会社が手配してくれたりするので心配ないと思いますが、我々のようなリタイヤメント組は自分で何とかしなければなりません。

そこでビザを取得すると言ってもいくつか種類や取り方の違いがあって、私もそうですが人生でビザを取得するのは初めてで何から手を付けたらよいか全く分からないという方向けに、今回私たち夫婦が取得予定のリタイヤメントビザの申請をビザ代行業者を利用して実際に行ってきたので詳しく解説します。

この記事を読めばタイでリタイヤメントビザを取得する方法が分かりますので、初めての方にぜひ読んでいただき参考にしてもらえればと思います。

目次

タイ移住する際のビザについて

ビザの種類について

年齢関係なくタイへ就労しないことが前提で長期間移住を検討される場合、私が調べた限りでは主に3種類のビザを取得する方法があります。

1.リタイヤメントビザをタイ入国後に現地で取得する(50歳以上の方限定)

今回私たちが選択した取得方法で50歳以上の方であればこれがベストの方法だと思います。
後で詳しく手順などを説明いたします。

2.タイランド・エリートビザを日本で事前に取得する(資金に余裕のある方限定)

タイ国政府観光庁公認の会員制プログラムで一言でいうと「お金を払って一定期間のビザを買う」という物です。

ビザ申請時に50歳未満の方でお金に余裕のある方はこちらが第一選択肢になるかと思います。

最低でも5年間有効なビザを取得するのに一人90万バーツ(約360万円)掛かります。

その他にもいくつか種類がありますので、詳しくはこちらでご確認ください。

3.教育ビザをタイ入国後に現地で取得する(語学学校に通う予定のある方限定)

私が申し込んだチュラロンコン大学もそうですが、入学する際に別途申請すれば「入学許可証」というものを発行してくれるので、それを入手後タイへ入国してから自分でビザを申請すれば学校に通う期間分のビザを発行してもらえるようです。(学校によって手続き方法が異なるので各自で調べてみてください)

タイのリタイヤメントビザとは?

リタイヤメントビザとは?

リタイヤメントビザとは50歳以上の外国人向けの長期滞在型のビザでタイにノービザで入国して切り替え申請することになりますが、正式には「ノンイミグラント(O)」と呼ばれています。

タイでリタイヤメントビザに切り替える事で初回3カ月、+1年間(12ヶ月間)タイでの滞在が許可され、毎年更新することが可能です。又このタイプのリタイヤメントビザを更新できる回数には制限はありません。

ビザ取得の方法

日本国内でタイ大使館へ申請する方法とタイへノービザで入国後に現地で申請する方法の2種類がありますが、国内で申請するやり方は申請書類も複雑でハードルが高いのでお勧めしません。(カテゴリOAまたはOX)

一方で現地申請するやり方(カテゴリO)は代行業者にお金を支払うことで簡単かつ短時間で申請できるのお勧めです。
(もちろん書類を自分で書いて自力で申請することもできますが、後述しますがこれはこれで結構大変だと思います)

ビザ取得の条件

リタイヤメントビザを申請するにあたり以下の条件があるようですが、重要なのは1と2のみです。

1.満50歳以上であること
2.80万バーツ以上の貯金、または月65,000バーツ以上の年金収入、または貯金及び収入の合計が80万バーツ以上ある方

3.タイ王国の入国禁止者リストに載っていない
4.過去、日本でタイの治安を脅かすような犯罪歴がない
5.タイ王国の特定疾患(ハンセン病・結核・麻薬中毒・象皮病・第三期梅毒)ではない
6.日本国籍もしくは日本に永住権を持つ外国籍の方

ビザ申請に必要なもの

ネットで調べるとパスポート以外に証明写真、滞在先の居住証明書TM30、航空券または予約確認書、タイの銀行の一人80万バーツの残高証明書などと出てきますが、業者に頼めばぶっちゃけパスポート(残存期間が15ヵ月以上必要)と業者への手続き費用のみでOK」です。

また、ビザ申請する前準備として「タイで銀行口座開設→1人80万バーツ入金→残高証明書取得→ビザ申請」という流れになるのですが、これも代行業者に頼むことで全て代わりにやってもらえます。

・タイ入国後に現地のSIMを購入してタイ国内の電話番号を取得しておく必要があります
・タイの銀行口座開設時に身分証明書として免許証が必要なので忘れずに持っていく必要があります

ビザ取得の一連の作業を代行業者に依頼すべき理由

個人でタイの銀行口座を開設するのはハードルが高い

2024年1月現在、ノービザでタイに入国した方がバンコク市内で銀行口座を開設することは不可能とのことです。
(何らかのビザと居住証明書TM30があればバンコクでも開設可能とのこと)

その代わりバンコクから車で2時間ほどのパタヤ市内のバンコク銀行では開設可能です。

ただしバンコク市内の銀行であれば日本語対応できるスタッフもいるとのことですが、パタヤでは日本語はおろか英語もできないタイ語のみのスタッフしかおりませんので、実質タイ語がペラペラの方しか独自での口座開設は不可能だと思います。

私たちは口座開設を代行業者に依頼していたので、車でパタヤ市内のバンコク銀行まで連れて行ってもらい、夫婦二人分の口座開設を約1時間ほどで無事に終えることができました。

80万バーツ問題について

次に問題となるのが「タイの銀行口座に80万バーツを入金する」という壁です。

タイ入国するまでは現地に銀行口座がありませんので事前に送金することはできないため、必然的に80万バーツ相当の日本円約320万(為替の問題があるので350万くらいが無難)を手持ちで日本からタイへ持っていかなければなりません。

私たちは夫婦二人なので700万円の現金を持っていく必要があるのですが以下の懸念事項がありました。

・日本出国時とタイ入国時に税関に申告する必要がある(←面倒くさい)
・700万円もの大金を日本からタイへ持ち込み、銀行口座開設するまでにホテルで保管しておくことに不安がある
・700万円をバーツに換金すると175万バーツになりますが、バーツでの紙幣の最高額は1000バーツなので1,750枚の1000バーツ紙幣をレートの良い換金所から銀行まで運ぶ必要がある

上記問題があったため代行業者へ相談したとこ手数料を支払うことで代行業者が一人80万バーツ相当分の一時入金をしてくれるとのことだったので、それも含めてビザ取得の一連の作業をお願いすることにしました。

ビザを個人でイミグレに申請するのは難しいと思う

今回私たちはパタヤのビザ代行業者に依頼して銀行口座開設からビザ申請までの一連の流れを代行してもらったのですが、実際にパタヤのイミグレに行ってみた感想として「これは独自で申請するのはとっても難しそう」だと思いました。

イミグレの写真を撮るのを忘れてしまったのですが、平日の10:30くらいに行ったのですが欧米人のお年寄りでごった返しており、また日本のように申請手順が分かりやすく書いてあるわけでもなく最初にどこのブースに行けば良いのかも見当もつかず正直カオスな場所でした。

また混雑しているためイミグレの外で列を作って待っている人も大勢いる中で、申請手順も分からない素人が単独で行ったら正直何時間掛かるのか想像もつきません。

Youtubeなどで「お金を掛けずに個人で申請する方法」などがありますが、書類が揃っていたとしても現地でのスタッフとのやり取りに掛かる労力と待ち時間などの様々な要因を考慮すると、初回だけは代行業者にお金を払った方が「手間、時間、心理的負担」の削減に繋がると個人的には思います。

代行業者に依頼していた私たちは証明写真の撮影を含めイミグレでの滞在時間はわずか15分ほどで終了しました。

ビザ代行業者について

私たちはバンコクを拠点にする予定なのでいろいろと調べた結果、一番近いパタヤでビザ申請を代行してくれる業者がいくつか見つかりました。

その中でも代行に関する手続きやスケジュールなどを分かりやすくHPで説明してくれている以下の2つの業者を紹介します。

ロングステイタイランド

リタイア(又は早期リタイア)されてタイ移住される方など、個人でタイに長期滞在をされる方を対象に、タイ移住前、移住後の滞在中に必要となる情報等、移住に関わる幅広い情報を発信されている業者さんです。

オールパタヤ

ビザ取得以外にもパタヤでの観光や不動産取り扱いなど幅広く手掛けている業者さんです。


私たちの目的はタイへのプチ移住だったので、今回は移住を専門に取り扱われている「ロングステイタイランド」さんにお願いしました。

ビザ代行費用について

上記2つの業者へ下記条件で見積もりを取りましたが、似たような料金設定でした。

【依頼条件】
・夫婦二人(ともに50歳以上)のリタイヤメントビザ申請
・タイでの銀行口座は持っていないので、二人分の開設
・160万バーツ(二人分)の銀行預金残高証明書の取得

【1人当たりの取得費用】(ロングステイタイランドさんの例)
リタイヤメントビザ新規申請:35,000バーツ
銀行口座開設代行:5,500バーツ
80万バーツ残高証明書取得:3,000バーツ

私たちは夫婦二人分の口座開設とビザ申請が必要であるため多少割引してもらって85,000バーツ(約34万円)掛かりました。(※各種申請の制度変更などによって料金が変更になる可能性があるので、その都度ご確認ください。)

なお、業者への支払いはビザおよび銀行での手続きが全て完了した時点でのお支払いとなりますのでご安心ください。

この費用を高いと考えるか、手間暇や心理的負担を考えて安いと捉えるかは人それぞれですが、私たちは様々な問題点を考慮して業者へ代行を依頼することでの安心感を選択しました。

ビザ申請までの段取りなど

業者との事前のやり取りについて

タイ入国の2か月くらい前に「ロングステイタイランド」さんのHPの申請フォームから申し込みを行った後、担当者さんとはLINEを利用してやり取りを行いました。

ビザ申請当日のスケジュール

そしてビザ申請の前日にバンコクからパタヤへタクシーにて移動し、当日は10時にホテルロビーで担当者さんと待ち合わせをしました。

その後、担当者さんの車でパタヤのイミグレに向かい、到着後待ち時間なく証明書の写真を6枚撮影、ビザ申請ブース?にて何枚かの書類にサインを行ってイミグレでの作業は終了しました。(わずか15分ほどで終了。)

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